今回はピアノにとって理想的な設置場所についてです。
ピアノは木や金属からできているもので、設置環境によってはカビも生えますし錆びてしまう可能性もあります。大きな気温の変化や高すぎる・低すぎる湿度などはピアノの寿命にも影響してきます。そうならないためにもどのような場所に設置するのがよいのでしょうか。
ピアノを置くのを避けるべき場所
具体的にはどのような場所は避けるべきなのでしょうか。
・直射日光が当たる場所
1つ目は直射日光が当たる場所です。日光が直接あたるとそれによって大きな温度の変化がおきます。温度の変化が大きすぎると弦が伸縮して負担がかかり最終的には弦が切れてしまうことがあります。また、日光があたることで乾燥しすぎてしまいます。特に響板は乾燥しすぎて割れてしまうことがあります。響板はピアノの心臓部といってもよい所なので、割れてしまったら大変です。
また、日光で日焼けしてしまい外装が色あせてしまいます。特に木目のピアノに関してはわかりやすく変わってきますので注意するようにしましょう。
・冷房や暖房が直接当たるところ
「ピアノは生き物」と言われることもあるくらいで、温度や湿度が安定した所に置かれるのがよく、急激な温度・湿度の変化に対応できません。ピアノの状態自体にも影響がありますし、音律の乱れも激しくなってしまいます。そのため、冷房や暖房が直接当たる場所は避けた方が望ましいです。
例えば、過去に冬場に暖房が直接あたって内部が結露してしまいその水分によって弦が錆びてしまったピアノがありました。また夏場ではエアコンから水滴が垂れることもあるので、エアコンの真下に置くことは危険です。
日光による乾燥と同じで、エアコンの風が直接あたるところは乾燥してしまい塗装面がひび割れてしまうこともありますし、響板のひび割れにつながってしまうこともあります。
エアコンだけではなく、床暖房やストーブなども避けることをオススメします。
・窓のすぐ側
ピアノの弦は金属でできているため、湿度が高ければ弦は錆びやすくなります。また木やフェルトにもよくないので、湿度が高い状態は避けるようにしましょう。特に窓の側は場合によっては雨が入ってきて濡れてしまう可能性もあり外気の湿気の影響を受けやすいため避けましょう。
・キッチンのすぐ側
調理中の湯気などの影響を受けないようにキッチンからは離して置くようにしましょう。