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2022.03.30

ピアノ教室で使う「バイエル」とは!?目的・難易度・古いって本当?

ピアノ教室の定番の教材「バイエル」。

「今バイエルをやっている」といえばピアノ経験者ならなんとなくレベルが分かるくらいに有名な教材です。

そこで、ピアノ教室の教材でバイエルが定番となっている理由や難易度、最近は「古い」と言われている訳などについてご紹介します。

 

バイエルとは

バイエルとは

「バイエル」はドイツの作曲家フェルディナント・バイエルが制作した音楽教本です。

日本では明治時代に出版されるようになり、その後1990年代頃までは初心者向けの教本と言えば「バイエル」というようになりました。

バイエルには106曲が収録されていますが、上下巻で発売されていることが多く、1~43番が上巻、44~106番が下巻という構成です。

バイエルの目的

バイエルは1~64番が「第1課程」、65~106番が「第2課程」に区分されています。

第1課程は綿密なスモールステップによるカリキュラム設定です。

 

小さなお子様でも無理なく課題がこなせるというメリットがあります。

第2課程になると難易度が増していく構成になっていき、フレーズに着目しながら歌うように弾くための練習として活用する講師もいます。

 

第1課程・第2課程に共通して、右手でメロディを弾き、左手で伴奏を弾くスタイルの曲が多く、最終的にソナチネやソナタのような右手がメロディ、左手が伴奏の曲に取り組むために役立ちます。

バイエルの難易度

バイエルはピアノ初心者の方や小さなお子様向けの教則本で、特にはじめのうちは片手の曲ばかりですので、ピアノ教室で初めてピアノを弾く方に向いています。

 

ピアノ教室では「バイエル」→「ブルグミュラー25の練習曲」→「ソナチネ」という順番で進むのが定番ですが、バイエルはブルグミュラーへスムーズに移行できるような構成になっており、ブルグミュラーに進む準備として良い教材と言えます。

 

バイエルはもう古い!?

最近では「バイエルは古い」という声も多くみられます。

確かに明治時代に日本にやってきた教本が現代も使われ続けていますので、「古い」ということは事実でしょう。

 

バイエルの欠点は確かにあり、例えば教え始めの「ド」が真ん中の「ド」ではなく高い「ド」から覚えるようになっていたり、左手がなぜかト音記号のソから覚えるようになっているため、後になってから急にヘ音記号が楽譜に出てきて混乱が生じる、ということが起こります。

 

とはいえ、最近ではバイエル1冊のみを練習するのではなく、いくつかの教材を組み合わせながら学習していくのがスタンダードです。

 

ピアノ教室でバイエルを使わなくなっている、という訳ではなく、ピアノ教室の考え方にはよるものの、バイエルを使いながら他の教材もレッスンに取り入れていると考えておけばよいでしょう。

 

ピアノ教室では生徒さんに合わせて適切な教本を使うのがおすすめ

ピアノ教室の定番教材「バイエル」についてご紹介しました。

 

最近では子供向けの教材が多数出版されていますので、ピアノ教室でもバイエルの代わりに使用したり、併用して使用したりとさまざまです。

もし、保護者様が教材やカリキュラムに疑問がありましたら、ピアノ教室の講師に気軽に相談してみてください。

 

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