2020.03.27
数々の音楽教室の中でピアノを選択した場合のメリット②
幼児期に音楽を習う場合、もっともポピュラーな楽器がピアノです。
ピアノを選択する理由として、両親のいずれかが過去にピアノを習っていたというケースや最も身近にある楽器であったという理由が多いのではないかと思います。
幼少期に音楽に触れる効能は計り知れないといわれています。ピアノを演奏するという選択をした場合には、たくさんのメリットがあることをご存知でしょうか。
演奏すること=リスニングを行っている
演奏することは、他者に聞かせるだけではありません。自分の耳でも、毎回変化のある演奏を聴いていることになります。演奏は、その日の気分や体調によっても当然変わってきます。これは、自分の中でそのたびに新たな要素を発見しているということです。ピアノの上達のために子どもたちも高いレベルに上がるための努力を理論的に行っているわけです。
これが、創造力の促進につながっていることはもちろんですが、自分自身を客観的に見つめるという大人でもあまりない機会に恵まれることになります。子どもたちにとって、読書の中でも音読が重要なのは、やはり自分の耳で聞くというひとつの行為が理解力を深める一因となるためです。音楽も言語もこうした共通性があるのですね。
暗譜することによるメリット 数学的思考の発達
ピアノの発表会ともなれば、暗譜をすることが先生から義務づけられます。以前にご紹介致しました通り、ピアノは両手の異なる動きを暗記しなくてはいけません。研究によれば、難しい曲を暗譜すればするほど、集中力が持続し記憶力が向上すると言われています。さらに踏み込めば、こうした能力が向上することによって数学的思考を支配する脳の領域が発達することが研究で報告されています。音楽と数学もやはり密接な関係があるのですね。
経験がなくても即音が出るというシンプリシティ
両親が子どもに音楽の習得を望むときには、さまざまな音楽を子どもに効かせてから決定するのは当然のことです。
無垢な子どもたちは、ときにはバイオリンの繊細な音に魅かれたり、トランペットの勇壮な音に執着したりすることも多々あります。しかし、弦楽器や管楽器はある程度の経験を積まなくては正しい音が出せないというデメリットがあります。音楽をゼロから始める子どもにとって、最初は外国語のような音符、リズムに慣れるのに精いっぱいです。
ピアノは、音符が読めるようになればその通りに引くだけというシンプルさがなによりのメリット。実際、まずはピアノからお稽古事を開始し、のちに別の楽器へと移行する生徒さんも中にはいらっしゃいます。
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